出来たばっかりの技術やアイディアで一般にはまだ広がっていないけど、生活に役立つ事をたくさんの人達に伝えたいと思っています。
この記事を学校の先生やファイナンシャルプランナーなどの一般生活者に近い人達が見て拡散してくれたらうれしいです。

BtoB向けのECサイトを作るために必要な事とは?

ECサイトを会社で作る事になったけど、何をすればいいのかわからない、という方に向けにつくりました。 BtoB向けのECサイト自体はまだまだこれからの市場ですが、新しい情報があればここにどんどん追加していきます。 ・そもそもECサイトって? これを見ている方はECサイトを作ろうという方だと思うので、ECサイトというのが何かはなんとなくご存知だと思うのですが、定義としてはこんな感じ。 ///////// ECサイト(イーシーサイト)とは、自社の商品(広義では他社の商品)やサービスを、インターネット上に置いた独自運営のウェブサイトで販売するサイトのことである。 ECとは英語: electronic commerce(エレクトロニックコマース=電子商取引)の略。 https://ja.wikipedia.org/wiki/EC%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88 ///////// まぁ、要はWEB上で商品を売るサイトっていうことですね。 アマゾンや楽天、ゾゾタウンなんかをイメージすると良いと思います。   ECサイトは最強の営業マン?ECサイトを作るとどういう効果が? はっきり言いましょう。ECサイトは最強の営業マンです。 ECサイトがあれば人件費をかけずに全世界に自社製品をアピール出来、販売まで出来るからです。 昔、WEBが流行っていなかった時、自社製品をアピールするためには 自分の足で企業訪問したり、展示会に出たり、新聞広告に宣伝を出したり、商社を使って 販路を拡大していたりしました。 しかし、WEBが発達した今、ほとんどの顧客は、まずWEBで商品検索します。 なのでちゃんとECサイトを作って商品の紹介が出来れば非常に効率の良い営業活動ができます。   ・企業ってECサイトで購入できるの? 海外だとBtoBでもECサイトからクレジットカードで購入して、というのは良くあるのですが、日本だと(特に大手の製造業は)クレジットカードを使えない企業や決まったルート(商社経由とか)でしか購入出来ないケースが多々あるので、ECサイトから直接購入というのは難しい部分があるのは事実です。ネジなんて商社がすごく強いので、なかなかメーカーから直販というのもないですし。しかし、モノタロウやミスミ、アマゾンなど大手ECサイトであれば、大手の製造業の会社や官公庁でも直接購入できるケースが増えてきているので、今後、ECサイトから直接購入できるケースが増えてくるかもしれません。   ・BtoBにおいて最も必須なのは購入機能ではなく、見積り機能!!! 上記で挙げた通り、すべての会社がECサイトから直接購入できるわけではありません。 特にターゲットにしたい大手企業などで難しいのでECサイト製作に魅力を感じない経営者の方もおられるかもしれません。 しかし、ECサイトで最強の機能とは購入機能ではありません。見積り機能です。 選定者の方が選定に必要な情報は、仕様と価格です。それをベースに選定し、上司や購買担当者に購入依頼をかける時、見積書をあると選定者としては非常に便利です。 なので、ECサイトでは見積書が自動で作れるような機能があれば、大半の選定者はそのサイトに満足してくれるのです。   ECサイトを作る時の予算規模って?どんな業者あるの? じゃあECサイトを作る時、どのくらい予算が必要なの?ということですが、ピンきりなので何とも言えないです。Baseやstores.jpのような無料で使えるものから、フルスクラッチで作る数千万円以上の規模のサイトまであります。 ただ、上記で挙げた見積の機能をつけるとなると通常のカートシステムだと開発が必要になるので、どうしても1,000万円くらいはかかってしまうと思われます。 ざっくりECサイトの構築方法を分けると ・SaaSを使う(金額感:ほぼ無料) メリット:ほぼ無料 デメリット:開発不可。デザインなどもほとんどいじれない。 業者例:Base、Stores.jp ・ASPを使う(金額感:300~1,000万円) メリット:機能を組み合わせて作るので安い。 デメリット:拡張性が低く、妥協しないといけない機能が増える。 業者例:ESTORE ・パッケージを使う(金額感:1,000~4,000万円 メリット:よく使われる機能をパッケージ化しているので大外れしずらく割と質の高いサイトが作れる。 デメリット:独自の機能をつけていくとかなり開発費がかかって割高になる 業者例:EC being、えびすマート ・オープンソース/フルスクラッチ(金額感:2,000万円~青天井) メリット:妥協なく自分の思い描く通りのサイトが作れる デメリット:一から作るのでコストが高い 業者:開発会社 以上がざっくりの分類になります。 オープンソースフルスクラッチとの違いはEC CubeやMagentoなどのベースのカート機能を使って開発するのが、オープンソース開発、完全に一から作るのがフルスクラッチ開発になりますが、どちらが良いかは貴社のやりたいこと伝えれば、開発会社が良い方を提案しくれるのであんまり気にしなくて良いです。2-3,000万円クラスの開発であればほぼ間違いなく、オープンソースの開発になると思いますし。   ・業者に依頼するために何が必要? 依頼する業者を決める前にしっかりと自分たちが何をしたいのか、まとめておきましょう。 RFPとかを作れれば一番良いですが、なかなか完璧な物を作るのは難しいので、競合や参考にしているサイトの画面キャプチャーをバシバシ撮りながら、パワポなどでこんなイメージのものが欲しい、というのをまとめていきましょう。ここをサボると後でイメージがズレてしまい、良い物が出来ないです。しっかりと時間をかけて作っていきましょう。   ・まとめ ECサイト製作は大掛かりな作業です。大きな金額ですが、なかなか最初から最高のものを作るのは難しいです。初めてのECサイトづくりであれば、ある程度イメージがズレることは覚悟して、それを最小限に留める工夫が必要だと思います。BtoB業界ではまだまだ浸透していませんが、向こう5年、10年を考えた時、確実に必要になると思われるので今のうちから準備しておきましょう。